今回は突然ですが、別の車の話。
トヨタのミニバン、10系ウィッシュについての考察です。
これ。結構古いモデルになってきましたが、まだまだ街中で見かけるかも。
なんで10系ウィッシュって言うと、友達が乗っていて「10系ウィッシュは20系より良い。たくさん売れたし、今でも乗ってる人は圧倒的に10系でしょ?」と言うから。
わが子可愛さもあると思いますが、そんなに10系ウィッシュは良いクルマなのか?
個人的に考えてみました。
なお、10系20系ともレンタカーで借りたことがあるんですが、個人的にはノーセンキューなクルマでした。
ブレーキは良いんだけど、ハンドリングとエンジンがまったくフィーリング合いませんでした。
ウィッシュと言うと大雑把なイメージですが
・車内が広い割りに5ナンバーサイズで取り回しが良い
・2000cc以下で排気量と税金のバランスが良い
・荷物が載せられ、いざと言うときに七人乗れる
・ミニバンなのに乗用車とあまり変わらない運転感覚
……と言った特徴が上げられます。ホンダ・ストリームが作り出したこう言う要素はファミリーカーがミニバンへと移っていった2000年代初め、ものすごく市場にマッチし、それもストリームの改良版のような10系ウィッシュはストリームをフルボッコにして50万台以上売れたそうです。
それどころか、似たようなサイズのコンパクト~ミドル級のセダンやワゴンのシェアも奪い、特に同等の排気量・サイズを持つ2000ccクラスのワゴンは駆逐されてしまいました。(この辺はコンパクトハッチバックの進化もあるかもですが)
しかし20系ウィッシュがデビューする頃、この手のミニバンを乗っていた層、または欲しい層の意識は変わっていたと思われます。
それはヴォクシー/ノア・セレナ・ステップワゴンらの台頭です。
こいつらは3列目をつかうと乗る荷物が軽自動車以下になるウィッシュたちと違って、しっかり荷物も詰め、3列目まできっちり使える(ウィッシュはかなり狭い)のです。
背の高さを目をつぶれば5ナンバーに収まり、取り回しもそう変わらない……お値段の差はあるとは言え、メインであるファミリー層の市場はそっちに移ってしまった。
こういったハイトワゴン系のミニバンは今度は背の低いミニバンをフルボッコにしました。
かつフリードやシエンタといった背は高いがさらに小さいミニバンも出現することで20系ウィッシュは10系の1/5くらいしか売れなかったそうです。
20系は10系にくらべてコストダウンが目立つなど、何かと言われることもありますが……
ぶっちゃけ、
そりゃ売れた台数が違いすぎるから、今見る台数もそうなるよね
と言う感じがしなくも無いですw
しかし、このウィッシュ、現状のユーザーがなかなか手放せない、というのも判る気がします。
・背の高さが低め
・5ナンバー
・2000ccクラスの排気量
・ワゴンライクで荷物がたくさん載る
……今、乗換え先が無いんですよね。正直。
デカいクルマになるか、排気量を小さくするか、どっちかになってしまう。